家族関係に悩み、「家族を捨てたい」と考えるほど追いつめられる人もいる。だが、「縁を切る」と決意してなお、家族の縁を切るのはなかなか容易ではない。(特集「家族を捨てる」全文を読む)
女優の安達祐実(42才)は2才の頃に子育て雑誌でモデルデビューし、子役として活躍。その活躍の裏には“一卵性母娘”として知られる実母でタレントの有里(66才)の存在があった。
「ステージママとして有名だった有里さんがヘアヌード写真集を出すなどすると親子関係に溝が生まれ、子育て中だった安達さんはお母さんと距離を置きました。
その後、関係は修復しましたが、昨年から今年にかけて安達さんと有里さんの間に子供の問題や金銭トラブルが報じられました。それに関し、安達さんは週刊誌のインタビューで“母のすることで理解に苦しむことも多くありました。今後、私から連絡することはないと思います”と絶縁宣言しています」(芸能関係者)
女優の風吹ジュン(72才)は小学5年生のときに父親の不倫で両親が離婚し、自ら望んで母親に引き取られて以来、父とは53年も“絶縁状態”が続いた。しかし突然、父の弟から「会った方がいいのでは」と連絡が来て、要介護3の状態だった父を看取ったという。
都内在住のAさん(50才・女性)が語る。
「6才のときに父が病死し、母が女手ひとつで姉と私を育ててくれました。母は経済的に苦労した分、私たちに同じ思いをさせたくないからと進学や就職に細かく口を出し、家を建て直す際は、家賃を払わなくてもいいようにと独断で二世帯住宅にしました。束縛を嫌う姉は早々に結婚して家を出ましたが、私は“逃げ遅れて”しまったんです。
母の意に沿うような相手が見つからず、未婚のまま母と同居しています。母に感謝しつつも、距離が取れない日々を過ごしています」