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安達祐実や風吹ジュンも悩まされた肉親との関係 最悪の負の連鎖を防ぐために「絶縁」が賢明な判断になることも

「家族代行サービス」の相談は3年で5倍に

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「家族なのだから」「親を捨てるなんて不道徳だ」という周囲の声や、自分自身の葛藤で、家族との関係に悩みながらも縁を切ることをちゅうちょする人は多い。しかし、切羽詰まった状況がもたらす悲劇を防ぐために、家族との「絶縁」を選択した方がいいケースがある。家族関係に詳しい弁護士の佐藤みのりさんが語る。

「家族の問題をすべて自分だけで抱えようとすると、自殺や殺人に発展する可能性があります。最悪の負の連鎖を防ぐために家族が絶縁することは、賢明な判断と言えます」

家族を捨てることができず“最悪の結果”に

 実際、家族を捨てることができず“最悪の結果”に陥った事例は枚挙に暇がない。2018年、滋賀県に住む当時31才の娘が母を殺害し、遺体を解体して遺棄した。母は娘が幼い頃から医学部に進学させるための「教育虐待」を行い、成績が悪いと熱湯をかけたり、鉄パイプで殴ったりしていた。娘は医学部に進学するため9年間浪人していたが夢は叶わず、犯行時は看護師として勤務していた。

 逆に、親が子を手にかけるケースもある。2019年、元農水省事務次官の父親(当時76才)が長男(当時44才)を刺殺した。長男は学校でいじめを受け、大卒後は仕事が長続きせず引きこもり、家庭内暴力を振るうようになっていたことが原因とされる。

 親世代にとって子の引きこもりは深刻な問題だ。千葉県在住のBさん(75才・女性)が語る。

「40才になる長男は3人姉妹のあとにやっと授かった男子で、散々甘やかしたせいか自立できず、高校中退後は定職につかず家に引きこもるばかり。そんな弟とかかわらせたくない一心で娘たちは早々に結婚させましたが、長男は私たちに金をせびり続け、思い通りにならないと暴れます。夫も私も年老いて年金生活に入り、この先、息子をどうすればいいのか途方に暮れています」

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