店舗間の立場の違いが大きくなっているわけだが、前出の飲食店店主はこんな問題にも言及した。
「新しく参入した外国資本の店は組合に入らないから、彼らからはゴミステーションや公衆トイレの設置・維持費に充てる組合費を徴収できない。イベントにも参加しませんね。組合員たちが店舗間の軋轢や、ゴミのポイ捨ても含めたトラブルを改善しようとしても、非組合員との足並みが揃わないので、うまくいっていないのが現状です」
黒門市場商店街振興組合は「インバウンドに関する記事の取材はすべてお断わりしている」(事務局)とするのみだった。
溝は深そうだ。
撮影/杉原照夫
※週刊ポスト2024年6月21日号