住まい・不動産

【タワマン最上階は25億円】アジアマネーを呼び込む大阪の“不動産バブル” 「万博効果が限定的なら海外投資家は早めに逃げ出す」との見方も

外国人需要への依存度が高いことがリスクに

『なぜマンションは高騰しているのか』著者で経済・社会問題評論家の牧野知弘氏はこう解説する。

「東京よりもマンション価格が安く、地理的にアジア各国に近い大阪の高級物件に、中国を含めたアジアマネーが入っているのは事実。御堂筋沿いのなかでもミナミと呼ばれる難波地区ではマンションのみならず、インバウンド需要を見越してアジア系資本がホテルを所有するケースも非常に多いです」

 ただ、外国人需要への依存度が高ければ、それがリスクにもなる。

「大阪は2025年の万博に向けて盛り上がっているように見えるが、あくまでひとつのイベントに過ぎない。前回の公示地価で大阪の商業地が9.4%も上がって驚きましたが、ビジネス拠点が東京一極集中の現状では張りぼて感が否めません。

 海外投資家の心理を考えると、万博効果が大したことなさそうと見たら、早めに利益を確定して逃げようとする動きも出るでしょう。それが年内に始まれば、万博の頃には海外投資家が皆引き上げているといった事態も考えられます」(牧野氏)

東西現地ルポ・東京編を読む

※週刊ポスト2024年6月28日・7月5日号

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。