介護保険を申請するほどでもなければ「サ高住」が選択肢
「足腰が悪く転倒しやすくなったとか、火の始末に不安があると感じるようになった夫婦は、早めに入居する施設を検討しておくのもいい。
介護保険を申請するほどでもない場合は、『サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)』などの住宅型が選択肢となります。サ高住は“賃貸住宅でのひとり暮らし”に近いイメージ。『安否確認』や『生活相談』の基本サービスに加え、オプション次第で食事や洗濯、介護サービスを受けることも可能です」
住宅型サ高住の月額基本料は8万~20万円程度。施設により幅があるが、入居一時金不要なので、「会社員や公務員など一定の年金収入があれば、預貯金など老後資産を確保しつつ暮らせるケースも多いでしょう」(太田氏)という。
年齢や体調次第では、「介護付き有料老人ホーム」への入居も視野に入る。
「『介護付きホームに入るようになったら人生終わり』と拒否感を抱く人もいますが、3食バランスの良い食事が提供され、訪問診療やリハビリも受けられる。レクリエーションやスタッフとの会話を通じ、孤立感も解消されます。ひとりの生活より、むしろQOL(生活の質)が向上するケースが多いことも考慮すべきでしょう」(同前)
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