マネー

配偶者に先立たれた高齢者の「住まい」問題 “介護保険を申請するほどでない”ならサ高住が選択肢、自宅なら行政・民間サービスの活用を

夫婦で始める「ひとりに備える」手続き(その1)

夫婦で始める「ひとりに備える」手続き(その1)

介護保険を申請するほどでもなければ「サ高住」が選択肢

「足腰が悪く転倒しやすくなったとか、火の始末に不安があると感じるようになった夫婦は、早めに入居する施設を検討しておくのもいい。

 介護保険を申請するほどでもない場合は、『サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)』などの住宅型が選択肢となります。サ高住は“賃貸住宅でのひとり暮らし”に近いイメージ。『安否確認』や『生活相談』の基本サービスに加え、オプション次第で食事や洗濯、介護サービスを受けることも可能です」

 住宅型サ高住の月額基本料は8万~20万円程度。施設により幅があるが、入居一時金不要なので、「会社員や公務員など一定の年金収入があれば、預貯金など老後資産を確保しつつ暮らせるケースも多いでしょう」(太田氏)という。

 年齢や体調次第では、「介護付き有料老人ホーム」への入居も視野に入る。

「『介護付きホームに入るようになったら人生終わり』と拒否感を抱く人もいますが、3食バランスの良い食事が提供され、訪問診療やリハビリも受けられる。レクリエーションやスタッフとの会話を通じ、孤立感も解消されます。ひとりの生活より、むしろQOL(生活の質)が向上するケースが多いことも考慮すべきでしょう」(同前)

次のページ:利用できる介護サービスを確認

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。