【7】化粧品の空き容器
国内外のブランドを問わず、化粧品の空き容器の回収を行っているところは多い。たとえば、KOSEの大表的なブランド「雪肌精」は、スキンケア製品のプラスチック空き容器を回収する「SEKKISEI Earth Beauty Program」を実施。テラサイクルジャパンの回収プログラムにより付与されるポイントは、サンゴ育成活動費用などに寄付できる。
【対象】雪肌精などのコーセーブランドのプラスチック空き容器(スキンケア製品のボトル、ポンプ、キャップ、チューブ、パウチなど)。※ガラス瓶、アルミ容器、紙類は対象外
【場所】Maison KOSE銀座またはイオン直営コーセー化粧品コーナー(全国33店舗)
【8】歯ブラシ(ライオン)
ライオンでは、2015年6月から「ハブラシのリサイクルに参加できるプログラム」を実施している。2024年5月末までに約163万本の歯ブラシを回収し、植木鉢などのプラスチック製品に生まれ変わらせた。この活動はCSR活動の一環で、主に学校などの教育機関や、歯科医院などの医療機関、有志団体が活動に参加している。回収対象の歯ブラシは、メーカー問わず、家庭から排出されるもののみとなる。
【対象】家庭用歯ブラシ(掃除に使ったものも可)。※使い捨て歯ブラシ、電動歯ブラシの付け替えブラシ、天然毛、歯間ブラシは対象外
【場所】参加者が自らエントリーして拠点を登録。2kg(約200本分)から発送可能
【9】羽毛布団(グリーンダウンプロジェクト)
多くの羽毛布団が焼却処分されているが、羽毛が目的の水鳥の乱獲や、焼却処分時に発生する二酸化炭素の排出抑制のためにもリサイクルして循環させることは重要だ。このプロジェクトでは全国の布団店やクリーニング店、アウトドア&アパレルショップなどで広く回収している。
【対象】羽毛布団、寝袋、ダウンジャケット、クッション、マフラーなどのダウン率50%以上の羽毛製品
【場所】グリーンダウンプロジェクトの回収拠点にて
【10】アルミ付き紙容器(日本テトラパック)
紙容器大手の日本テトラパックは、スーパーのライフと連携してアルミ付き紙容器の回収を開始。店頭や自治体による回収拠点が少なかった関西エリアに注力し、関係各所と連携して回収拠点拡大に取り組み、リサイクル率アップを目指している。
【対象】アルミ付き紙パック容器。開いて洗って、乾かしたもの。※洗剤やシャンプーなど食品・飲料以外の紙容器は対象外
【場所】ライフ約160店舗(近畿圏)の店頭にある回収ボックス
取材・文/山下和恵
※女性セブン2024年7月4日号