就職支援制度で学び直して稼ぐ
超高齢化で長くなった老後を生き抜くには、「手に職」をつけた方が有利。その際も「もらえるお金」を有効活用したい。都内在住の女性・Aさん(58才)がうれしそうに語る。
「夫の定年退職を機に一念発起してパートを辞め、『教育訓練給付制度』を利用して介護福祉士の資格を取りました。これから介護職は引く手あまたですし、これで夫がいつ倒れても大丈夫(苦笑)。この年齢で新たなやりがいができてワクワクしています」
岡さんは制度を活用して資格を取るならば、「インバウンド関連」に着目してほしいと話す。
「今後もインバウンド需要は増える見通しなので、さまざまな就職支援制度を利用して観光ガイドや地域ガイド、通訳などのスキルを身につければ長く稼ぐことができます。50代や60代でも学び直しは充分に可能です」(岡さん)
長く働くためには健康であることが第一条件となる。長野県在住の会社員・Bさん(41才)は、各種健康保険の「女性検診助成制度」に救われた。
「30才のときに不正出血が続き、知人に教えてもらった制度を利用して子宮頸がんの検査を受けたら、ステージ0のがんが見つかりました。幸い早期発見だったので手術で完全に切除できました。検査を受けていなかったらと考えると背筋が凍ります」(Bさん)
ほかにも「人間ドック助成」や「がん治療助成」などがあるので、制度を上手に使いたい。