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【小林製薬・紅麹問題】84歳創業家会長の“謝罪会見”はあるのか 「ブルーレット御殿」と呼ばれた芦屋六麓荘町の大豪邸は“本人不在”

六麓荘町にある会長宅

六麓荘町にある会長宅

100億円単位の損失に

 同社は5月に、すでに回収費用などで特別損失38億円を発表しているが、会社はどうなるのか。危機管理コンサルタントの白井邦芳氏が説明する。

「腎臓に後遺障害が残れば、長期的な補償も必要となり、損失額は100億円を優に超えるのではないか。会社が潰れることはないだろうが、モノ言う株主として有名な香港系ファンド、オアシス・マネジメントが注目しているとされ、そうした圧力で経営陣が入れ替わる可能性はある。一雅会長は会見に姿を見せていないが、今後は謝罪する必要が出てくるでしょう」

 小林製薬広報・IR部は関係者の処分について「大変重く受け止めています。処分や責任の在り方は、現在進んでおります事実検証委員会による調査・検証結果の内容等も踏まえて今後、検討してまいります」と答えた。

 一雅会長は今、どうしているのか。自宅は兵庫・芦屋市の高台に位置する超高級住宅街、六麓荘町の大豪邸。問題発覚前は同社の代表的商品にちなんで「ブルーレット御殿」と言われていたが、今や“紅麹御殿”と呼ばれ始めている。インターフォンを押すと女性が出た。

「あのー、留守番の女中なんですけども。ここにはどなたもいらっしゃいません。色々、片付けとかもありまして……(居場所は)知りません」

 自宅にもいない会長が姿を見せる日は──。

※週刊ポスト2024年7月19・26日号

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