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《大相撲とカネ》「懸賞金」獲得本数の怪 快進撃の大の里が休場続きの照ノ富士より少ないのはなぜ?

優勝した大の里が獲得本数は3位に

 力士の収入でバカにならないのが、この懸賞金だ。相撲担当記者が言う。

「1949年の1月場所から懸賞制度が始まったが、スタート当初の総数は55本。それが1960年1月場所には約10倍の532本となり、今年の5月場所では当初の約40倍の2254本になった。1本6万円として1場所の懸賞金総額は1億3524万円にも上るわけです」

 面白いのは、懸賞を懸けられる力士に大きな偏りがあることだ。「力士を指名する懸賞もあるが、多くは相撲協会に“お任せ”となる。その結果、優勝争いに加わる下位力士より、成績が振るわない上位に偏る傾向が出る」(前出・協会関係者)のだという。

 5月場所は横綱・照ノ富士と大関・貴景勝が2日目、大関・霧島も7日目から休場となった。残る大関陣も豊昇龍が10勝5敗、琴櫻が11勝4敗と振るわず、小結の大の里が12勝3敗で優勝した。ところが、5月場所での懸賞の獲得本数を見ると、トップは琴櫻の375本(2250万円)。続くのが豊昇龍の226本(1356万円)で、優勝した大の里は3位の223本(1338万円)に留まった。

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