ママ友同士で「一緒に乗り切ろう」と計画
具体的な内容としては、ローテーションで自宅に集まり子供たちを遊ばせるというもの。アヤさん、ママ友・Aさん、ママ友・Bさんの3家族で話がまとまったのだが、現実は想像していたものとは違っていたという。
「最初はお互いの家を行き来する話だったはずなのに、そのうち我が家でしか集まらなくなったんです。一番の理由は庭にあるビニールプール。子供たちが喜ぶと思って6人くらいは入れる大きなサイズを用意したら、『アヤさんのおうちのプールが一番大きいから集まりやすいね』と言われてしまったんです。他のママ友宅のプールは4人も入れないくらいのコンパクトサイズで、子供たちも不満そうな様子だったので、仕方なく受け入れています」
ご近所ママ友ということもあり、ほぼ毎日のようにアヤさんの自宅に集まる日々。子供たちは喜んでいるものの、ママ友同士は話題が尽き始め、最近はほかのご近所ママ友の噂話で盛り上がるようになっている。
「その場にいないママ友に対する愚痴や、そのご主人の勤務先、お財布事情など、不確かな情報でしか盛り上がれない日々。余計なことを喋ってしまっている自分にも苛立ちます。だからといってご近所ママ友ですので関係をこじらせたくない気持ちも……。急にお庭プールの集まりをやめることはできません」
「お庭プールだってタダじゃない」
ママ友付き合いだけでなく、アヤさんには気になることがほかにもある。それは水道料金問題だった。
「昨年は1か月で7000円ほどアップしたのを覚えています。ほぼ毎日お庭プールをしていますし、その都度子供たちはシャワーも浴びていますので、今年はもっと料金が上がってしまうのではないかと……。エアコン代だって気にならないわけではありません。ママ友たちに水道代や電気代を請求することはしませんが……。お庭プールだってタダじゃないことくらいは知っているはずです」