牛丼チェーンの深夜料金は一般化していくか
今回、松屋が1都6県での深夜料金導入となるが、今後は全国での導入もあるのだろうか。
「深夜帯は人件費も高くなりますし、深夜料金を加算しないとコストがまかなえないのも事実でしょう。そもそも、ファミリーレストランや居酒屋などでは、多くのチェーンで深夜料金を導入していますし、飲食産業において深夜料金は決して珍しいものではない。牛丼チェーンにおいても、深夜料金はより一般的なものとなっていくと思います。ちなみに、ハンバーガーチェーンでも、繁華街の一部店舗などで深夜料金を導入しているケースがあります。
一方で、コロナ禍で一時期営業休止になったことがひとつのきっかけになり、コストがかかるわりに売上が少ない深夜帯の営業を取りやめるファストフードの店舗も増えています。今後は深夜料金を加算する形か、あるいは営業時間を見直す形での効率化が進んでいくでしょうね」(小浦氏)
値上げなくして安定した水準の商品とサービスを提供できなくなっている牛丼チェーン。その難しい戦いはまだまだ続きそうだ。(了)