新NISAがスタートしてから半年が過ぎた。いまなお加入者は増え続け、新規口座開設数はこの半年で約224万件、累計では1501万件、前年同期比の2.6倍にものぼる。では、新NISAでどんな投資信託を選べばよいのだろうか。
「どれだけ実績を出しているか」を基準に銘柄を選びたいなら「運用実績」をチェックする必要がある。すなわち「そのファンドが一定期間内に生み出した利益」を数値化したものだ。本誌・女性セブンは「みんかぶ」の2024年1月~6月末の「つみたてNISA利回りランキング(新NISAつみたて投資枠)」をもとに、「運用実績ランキング」を作成した。
「S&P500」に連動するファンドが揃い踏み
新NISA開始から6月末までの直近6か月間の利回りを大きい順に並べた運用実績ランキングにおいては、「S&P500」に連動するファンドが揃い踏み。一方で、意外にも「オルカン」は振るわず、期間を延ばして過去5年間で見ても、「S&P500」には及ばなかった。
「S&P500」はアメリカの有力500社で構成されているが、指数の上昇を牽引しているのはやはりGAFAM(グーグル、アマゾン、フェイスブック=メタ、アップル、マイクロソフトの5社)を中心としたアメリカの巨大IT企業だ。47%を超える利回りとなった1位の「大和 iFreeNEXT FANG+インデックス」はこうした巨大テック企業の株価と連動するファンドだ。
さらに、これらの先進IT企業の多くが上場している「NADSDAQ」市場の指数に連動したインデックスファンドも高い実績を上げていることがわかる。ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんが語る。
「やはり世界経済を牽引しているのはアメリカであり、過去の実績利回りを見れば、米国株が目を引くのは当然の流れといえます。
見逃せないのが、運用実績ランキングではトップ20に入らなかった『オルカン』も、米国株の割合が高いということ。オルカンは各国の時価総額が高い順に割合が変動し、現在は約60%を米国株が占めています」
つまり、S&P500とオルカンの両方を保有すると米国株に偏った運用になってしまうので要注意ということだ。