Bさんは、「親のほうに『子供だから仕方ない』という気持ちが強いように思う」と推察する。
「個人的には、大前提としてなんらかの対策をしていて、それでもダメなら周囲から『子供だから仕方ない』と見てもらえるという認識でした。ただ、親があまりに何も注意しない姿には、まるで『子供だから仕方ないでしょ』と開き直っているようにも見えます。泣き叫ぶことしかできない赤ちゃんならともかく、ある程度の年齢なら子供に向き合ってほしいです」
Bさん自身に葛藤もある。
「私はパートなので、そこまで言っていいものかという気持ちがあって、まだ自分で注意したことはないです。でも、本当は注意したほうがいいんですよね。自分を含めて、周囲が注意できなくなっているのもよくないなと思います」(Bさん)
注意を引きたくて叫んでいるのになぜ無視?
都内のスーパーで働く30代女性・Cさんが実態を明かす。
「前提として、音に対する感じ方は人それぞれです。同じ子供の声でも『うるさい』と感じる人と、そうではない人がいる。そのうえで、ある人が『うるさい』と感じたのなら、それを『うるさいと思うな』というのは無理な話。聴覚過敏の方もいらっしゃいます。
スーパーは基本的にざわざわしているので、個人的にはどんな子供の声でも音量として“うるさい”と感じることはないんですが、奇声を上げながら走り回る子供たちがいるのに、親と思われる人が放置している光景はしょっちゅうです。どちらかというと、子供は注意を引きたくて叫んでいるのに、親が無視するからどんどん金切り声をあげていく。
『大人が我慢すべきだ』という人もいますが、奇声の問題とはまた別。子供のうちに公共の場で騒がないようにしつけておかないと、大人になった時にどうなるのかと思ってしまいます。子供だから大声を出すのは当たり前、他人に迷惑をかけてもいいとはなりません」
周辺環境や住環境にもよるだろうが、“子供の奇声・金切り声”問題に悩む人は少なくないようだ。(了)