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【虫歯治療の実情】健康な歯を削られて高額治療に誘導されないために知っておきたい4つのポイント

【1】レジンで奥歯や大きな虫歯の治療はできない?

 現在は、虫歯治療にレジンが普通に使用されるようになった。それでも荷重がかかる奥歯や大きな虫歯にレジンは使えないと言う歯科医は多い。壊れやすく、耐久性が低いという理由だ。そして、頑丈な自費のセラミックやジルコニアを患者に提案する。しかし、これは大きな誤解だと田上氏は指摘する。

「実験室でレジンを曲げて壊れる強度を調べても、天然の歯と遜色ありません。荷重でレジンが壊れたとしても、簡単に修復できます。

 奥歯に高額なセラミックやジルコニアを勧める歯科医が多いですが、対合歯(上下の噛み合わせる歯)が天然の歯なら、硬すぎます。特にジルコニアは頑丈で半永久的な耐久性がありますが、硬すぎて対合歯が破折したケースもみられます。ですので、天然の歯よりも硬すぎる素材を使うのはお勧めしていません」

 銀歯を外してレジンの治療を行なった左の画像も、強い荷重がかかる大臼歯だが、全く問題はないという。

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