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《人気凋落に歯止め?》パチンコ・パチスロ人口が昨年の過去最低から回復傾向 スマスロではヒット機種が続々登場、広告宣伝のルール緩和も追い風に

パチンコ・パチスロ人口は再び増加に転じるのか(イメージ)

パチンコ・パチスロ人口は再び増加に転じるのか(イメージ)

 パチンコ業界のマーケティングリサーチを行うシーズリサーチは7月25日、「パチンコ・パチスロプレイヤー調査2024」を公表した。その結果によると、2024年のパチンコ・パチスロの遊技参加人口は約842万人で、前年の調査から約33万人の増加となった。

 本調査は2024年2月下旬にWEBアンケート形式で行われた。スクリーニング対象者は4万1077サンプルで、過去1年以内に遊技に参加している1500サンプルを対象に実施した。全国47都道府県で調査を行い、性別や年代の人口構成をもとにウェイトバック集計(回収されたサンプルを母集団の構成に合わせて集計する方法)で結果を算出した。

 遊技参加人口は年々減少しており、20年ほど前は1800万人ほどだったが、それから約10年で1000万人程度にまで落ち込んでいた。さらにコロナ禍により800万人前後にまで減少し、昨年過去最低を記録していた。

 まだまだ大幅に回復とまでは以下ないものの、今回の調査結果により遊技参加人口が戻りつつあると言える。パチンコ・パチスロ業界に詳しいジャーナリストの藤井夏樹氏はこう解説する。

「遊技人口の回復の要因となっているのが、スマスロ(スマートパチスロ)の好調です。昨年4月に往年の大人気機種をスマスロバージョンとして復活させた『スマスロ北斗の拳』がホールデビューし、大ヒットしました。これによってスマスロ人気が定着し、パチスロユーザーが増えつつあります」

 スマスロとはメダルを使わないパチスロ機のこと。メダルを触らないので手が汚れないほか、メダル切れなどのエラーが出ないなどのメリットもある。さらには、出玉性能においてもメダル機より優遇されている。

「そもそもパチスロでは、2018年に出玉性能がかなり抑えられた『6号機』が登場したことで、客離れが起きていました。その後、2022年に出玉性能の制限が緩和された6.5号機が登場し、さらに制限が緩和されたスマスロが登場。6.5号機とスマスロによって、6号機で離れたユーザーがある程度帰ってきたのは間違いないでしょう」(藤井氏・以下同)

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