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【伊能忠敬界隈】とにかく日本中を歩き回る人が語る“長時間歩くコツ” 「京都や札幌を歩くのは苦手」だという意外な理由

雨が降ってきた時は潔く撤退、荷物はリュック一択

 それだけ歩くのであれば、それなりにコツというものがあるはずだ。初心者は何に注意すれば良いか? Cさんは続ける。

「大事なのは靴ですね。靴擦れやマメが出来ると心が折れるので、自分にピッタリあった靴を選ぶことが超重要。これはある程度、経験が必要かもしれません。私は靴のサイズだけでなく、靴の幅、中敷きの硬さ、かかと部分の形状など、細かいこだわりがあり、靴下も特定の素材のものしか履きません。

 歩く時は、極力、右側を歩きます。特にガードレールが無い道は絶対です。左側だと後ろから車が来たときに気づきにくいですが、右側なら何とか避けようがあります。

 夏の時期なら熱中症対策でこまめな水分補給は必須。極力、日差しを避けるためにも帽子をかぶるようにしたいです。あと、雨が降ってきた時も潔く撤退しましょう。傘を差していると視界が狭まって危険度が増しますし、車が水しぶきを跳ね上げてイライラすることも増えます。荷物は手持ちは論外。肩掛けカバンも長く歩くと体と擦れるので、リュック一択です」

信号が多いと「ずっと歩いているより疲れる」

 それでは、お勧めのコースはどこか?

「ベストは川沿いの土手です。見晴らしは良いし、目印がハッキリしているので道に迷う心配がなく、アップダウンもありませんから。池や湖を1周するのも同じ理由でお勧めです。歩く速度は早めに見積もりがちですが、1時間で5km進んだら相当に早い方です。信号や道の確認で立ち止まりますし、坂や階段、風にも大きく影響されるので、そのぐらいしか進めません。

 ちなみに意外に思われるかもしれませんが、地域別で言うと、私が苦手なのは札幌と京都です。道路が碁盤の目になっている街は、道に迷いにくいメリットがありますが、交差点にぶつかる度に信号で止まるので、歩いたり止まったりの繰り返しになり、ずっと歩いているより疲れます。それから大都市以外の車社会の場所では、歩いている人は“変わり者”。そもそも歩いている人がいません。歩行者より車優先だと思っている人も多いので、地方都市を散歩する際は、その点も十分気をつけて下さい」

 Cさんはこれまで歩いた距離や歩数には無関心だったが、2017年にスマホを購入して歩数計アプリをチェックしたところ、年間約4000km歩いていることが判明。すでにスマホはかなり旧式だが、「地球1周分歩いたら買い替える」と心に決めているそうだ。(了)

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