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森口亮「まるわかり市況分析」

歴史的な大暴落で注目された「追証」、その仕組みと発生しやすい銘柄の特徴は? 強制決済を見越した複雑な値動きに注意

追証はどのような条件で発生するのか

追証はどのような条件で発生するのか

 8月5日に日経平均株価は、史上最大幅となる4451円の下落を記録した。その際に、「追証」が大量に発生したといわれているが、追証とはどのようのものか。どのような銘柄がなりやすいのか。個人投資家・投資系YouTuberの森口亮さんによる、シリーズ「まるわかり市況分析」。森口さんが解説する。

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 2024年8月5日、歴史上最大となる4451円の下落を記録した日経平均株価。その裏では、追証(おいしょう)が発生していた可能性が高いと思われます。そこで本記事では、追証とは何か、追証になりそうな銘柄とはどのようなものか、という観点から解説したいと思います。

追証とは

 追証(おいしょう)とは、正式には「追加保証金」と呼ばれています(「追加証拠金」とも)。名前の由来は「追加」の「追」と「保証」の「証」から来ています。これは、信用取引を行っているときに、元々設定されていた保証金が足りなくなってしまった場合に発生します。証券会社から「もう少し保証金を増やしてください」というお知らせのようなものだと考えてください。

委託保証金とは

 委託保証金は、簡単に言うと「担保」のことです。信用取引では少しのお金で大きな金額の取引ができるのが魅力ですが、そのためには証券会社からお金を借りる(信用売りの場合は株を借りる)ことで大きな金額の取引が可能になります。これを可能にするのが委託保証金です。

 当然、予想と逆に動いてしまったら、損失が大きくなるリスクもあります。そうならないように、証券会社は預かるお金や株を担保にして、どれくらいの額まで取引できるかを決めています。

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