投資

億り人も「予測できなかった」日経平均大暴落 高配当株投資家なのなのさんは資産3000万円減も「冷静に買い増しました」

大切なのは「資金管理をして適切な範囲のリスクを取ること」

 翌6日は日経平均が一時3000円超上昇する急騰を見せた。なのなのさんはこう言う。

「急反発した6日は静観していました。株価が激しく上がるなかで“高値掴み”はしたくなかったし、その翌日大きく下がる可能性も考えていたので様子見でした。翌7日は、実力以上に売られすぎている銘柄を少し拾っていきました。私は株価の値上がり益よりも配当金額を確実に得ることを優先しているので、株価が暴落した“有事”だからこそ買いのチャンスと冷静に判断することができたのだと思います」

 とはいえ今回の乱高下相場で、保有資産が目減りしたのはたしかだという。

「7月中旬の株高局面で保有資産が2億円近かった時と比べると、8月6日朝の時点で3000万円ほど減っていました。今はそこから結構戻しています。やはり分散投資を心がけて日本株は300銘柄以上保有しているので、どうしても日経平均次第というか、インデックス(株価指数)に似通った上げ下げになってしまうところはあります」

 それでも冷静な行動を取ることが重要だと考えていて、「いちばん大切なのは資金管理をして適切な範囲のリスクを取ること」だと強調する。そのうえで、今後の市況をこう見る。

「日銀の利上げ姿勢をめぐって内田真一副総裁が『金融資本市場が不安定な状況で利上げすることはない』と火消し発言をしているので、徐々に落ち着いてくると考えています。ですから今は市場が落ち着くのを待ちながら、あくまで資金余力を残しつつ買い増したいと思っています」

 不安定な値動きが続くなかで、一人ひとりの判断が問われる状況が続きそうだ。

【プロフィール】
なのなの/兼業投資家。大学時代から投資歴20年以上。当初6年間は赤字だったが、高配当株をメインとした2008年以降は15年連続で黒字。2021年に1億円達成。著書に『月41万円の“不労所得”をもらう億リーマンが教える「爆配当」株投資』(KADOKAWA)。

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