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時代とともに変化する“震災時の対策”「テーブルの下やトイレに逃げ込む」「風呂の水でトイレを流す」「消費期限の長い非常食を備える」に注意が必要な理由

 そもそも「非常時に備えて浴槽に水を溜めておく」という方法自体に和田氏は否定的だ。

「浴槽は大腸菌などの雑菌が繁殖しやすく、手に触れたり、目に入ったりするだけで感染症に罹患する危険があります。清潔なポリタンクに10~20リットルの水道水を定期的に交換する形で備蓄しておきましょう」

 備蓄といえば、非常食の管理も重要だ。

「『非常食は賞味期限の長いものを選ぶのがいい』と思われがちですが、期限が10~20年と長いものだと、放置して忘れてしまい、必要な時に期限が切れていることもよくある。賞味期限が短いものを定期的に買い替えるのがいいでしょう」(同前)

 かつては「水・食料さえ備蓄しておけばひとまず安心」と思われていたが、今はそうではない。

「スマホは情報収集に使えて、地図・ライトの代替品にもなる。しかし、停電時は充電できないことが想定されるので、非常用バッテリーは必須。水や食料に次いで必ず用意しておきたい」(同前)

 時代が変われば常識も変わる。巨大地震への備えも同様だ。

※週刊ポスト2024年8月30日・9月6日号

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