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【最新調査】役員1億円以上の上場企業は「金融」「総合商社」に偏重 最多34人の日立製作所は「専務のほうが社長より3億円も多い」

億超え役員の「肩書き」と「年収」ランキング(1~20位)

億超え役員の「肩書き」と「年収」ランキング(1~20位)※週刊ポスト2024年8月30日・9月6日号より

本当は「医者」になりたかった証券会社会長

 2位は三井住友フィナンシャルグループで17人。3位には三菱UFJフィナンシャルグループと伊藤忠商事で14人だった。メガバンクのほか、三井物産(9人)、住友商事(7人)と業績好調の総合商社も役員報酬が高騰している傾向が見て取れる。

 金融では証券会社も「億超え」が多い。大和証券グループ本社が10人、野村ホールディングスが9人。2社に続いてネット証券最大手のSBI証券を傘下に持つ「SBIホールディングス」が4人で会長の北尾吉孝氏(73)は3億100万円。関氏が北尾氏の意外な一面を語る。

「北尾さんはもともと医者になりたかった人なんです。慶応義塾大学の医学部に行きたかったそうなのですが、自分が受験をする年度は、東大紛争真っ只中で東大の受験がなかったので、東大を受けようとしていた人間がごっそり慶応の医学部を受けた。だから自分は進めなかったと言っていました(笑)。それで慶応の経済学部に行って野村証券に入りました。

 ですが、今も医療関連の分野にはすごく関心を持っているようで、医療系の企業に対する投資にすごく積極的です。北尾さんと同じ独身寮に住んでいた野村証券の同期の方が言っていましたが、当時北尾さんは自分の部屋で、健康のための紅茶キノコを栽培していたほどご自身も“健康オタク”な一面があるようです」

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