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日米金利差縮小で為替トレンド転換も視野に 「円高ドル安」局面で業績成長が期待できるニトリ、朝日インテック、ブロンコビリーの注目3銘柄のポイント解説

これまで続いてきた円安ドル高一辺倒の為替相場からトレンド転換も(ジャクソンホール会議の会場近くを散策するパウエル議長=右ら。写真:時事通信フォト)

これまで続いてきた円安ドル高一辺倒の為替相場からトレンド転換も(ジャクソンホール会議の会場近くを散策するパウエル議長=右ら。写真:時事通信フォト)

 日米の金融政策に変化が訪れ、ドル円相場が大きく動いている。7月に1ドル160円台を超えていたドル円相場は、8月に入り140円台で推移している。今後、日米の金利差縮小によって円高トレンドとなる観測も出ている中、注目すべき銘柄はどのようなものか。個人投資家、経済アナリストの古賀真人氏が解説する。

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 日本とアメリカの金融政策に大きな変化が訪れている。日銀は政府のインフレ目標としている物価+2%を安定的に達成できているとの判断で利上げを行った。一方、アメリカでは、インフレ目標はゴールに近づき、今度は失業率の上昇が訪れるなど、労働市場が冷え込み始めてきた。FRB(米連邦準備制度理事会)のジェローム・パウエル議長も8月23日、ジャクソンホール会合にて「インフレ目標は目標に近づき、政策を調整するときが来た。インフレの上昇リスクは減少し、雇用の下落リスクが上昇している」と発言した。

 これによりドル円相場は大きく動き、パウエル議長の発言終了時には1ドル=144円にまで円高ドル安に振れた。アメリカのS&P500、ダウ、ナスダックの主要指数は大きく上昇した。その一方で日本の夜間の先物指数は軒並み下落した。

 個別銘柄を見る際には、ここからの円高ドル安の展開も想定しながら選択することが必要だ。今回は円高ドル安局面でも注目できる銘柄を3つ紹介していきたい。

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