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日米金利差縮小で為替トレンド転換も視野に 「円高ドル安」局面で業績成長が期待できるニトリ、朝日インテック、ブロンコビリーの注目3銘柄のポイント解説

ブロンコビリー(3091)

 名古屋地盤にステーキレストランチェーンを展開し関東にも進出している同社は、長引く円安下においては輸入コストの上昇による影響を受けてきたものの、ここにきて大きな成長を遂げている。

 7月18日に行われた2024年12月期第2四半期決算では、前期比で売上高+11.4%、営業利益2.1倍、経常利益2.1倍、純利益2.5倍という大幅な成長を達成し、通期の売上、利益の上方修正、そして配当の増額修正を行った。業績好調の理由としては、「既存店売上高前年比が 110.9%と好調に推移したことに加え、各種コストコントロールの継続実施により業績が予想を上回った」と発表をしている。

 逆風と言える円安環境においても食材の調達幅を広げ、安く高品質なステーキメニューを展開し業績成長を見せている。そんな同社においては円高環境は業績の追い風となる可能性が高い。7月の決算発表時においては日米ともに政策変更の思惑もはっきり出ておらず、このまま円安環境が続くとの見通しもあったことから利益確定売りを呼び、株価は大きく下落。株価を戻すのに足踏みをしている段階だ。

 円安一辺倒の為替観測が変わった今、同社の成長実績は今後に対する期待を取り戻し、株価再浮上も期待できるだろう。

まとめ

“There’s always a bull market somewhere(どこかに必ず強気相場がある)”というアメリカの相場格言がある。これまで円安一辺倒だった日本株市場では、自動車や半導体といったセクターの株価が好調だった。だが、日米の金利政策変更によって、この展開が変わっていきそうな状況になってきだ。その時に市場が総悲観なのかと言われればそうではないだろう。アメリカの相場格言の通り、どこかに強気相場が生まれ、相場を作っていくと考えて、銘柄を探してみてはどうだろうか。

【プロフィール】
古賀真人(こが・まさと)/個人投資家、経済アナリスト、会社経営者、投資系YouTuber。1978年、埼玉大学経済学部卒業後、国内大手金融機関、外資系金融機関勤務を経て独立し、株式会社ライフサポートを設立。25年以上の株式投資経験を活かし、チャート分析からはわからない経済分析、個別企業分析をYouTube「カブアカちゃんねる」で展開。全決算を最速分析しているnote「カブアカマガジン」(https://note.com/masatokoga)を日々更新中。

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