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女子大人気が下降するなかで注目の存在となった昭和女子大学 改革を進めた坂東眞理子・総長が明かす“新しい実学志向の学部学科の強み”

昭和女子大の坂東眞理子総長

昭和女子大の坂東眞理子総長

改革の最初は金融や会計が学べる経営系学部の設置

 東京、三軒茶屋にある昭和女子大。伝統的な「こじんまりとしたお嬢様女子大」のイメージが強かったが、現在は、6学部を有する規模の大きな女子大になりつつある。さて、昭和女子大の改革の先導者になったのは、300万部を超えるベストセラー『女性の品格』の著者、坂東眞理子総長である。

 坂東総長は内閣府初代男女共同参画局長を務め、2003年に退官、2004年に昭和女子大の教授に着任、2016年に総長に就任した。

 組織の改革は簡単ではない。特に伝統がある組織ほど難しい。坂東総長が行ったのは、既存の学部や学科はそのまま残し、新しい学部や学科を作ったことだ。英語コミュニケーション学科はそのままとし、新たに国際学科を設置した。

 2013年に新設した「グローバルビジネス学部」は女子大のなかでいちはやく設置された経営系学部である。同学部のビジネスデザイン学科では経営と経済を英語で学び、2018年に設置した会計ファイナンス学科は簿記や会計学、金融について学ぶ。

 金融を専攻した学生が副専攻でITについて学び、金融企業のIT部門に内定した例もある。就職に直結し、社会に出てから武器となりうるスキルや知識を身につけていく内容で、志願者も集まり、就職も好調。この新学部の成功により、改革はしやすくなっていった。

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