キャリア

「女子大離れ」に立ち向かう全国女子大の挑戦 総合大学化で志願者集める武庫川女子大ほか、関西でも学部新設・再編の動きが加速

オープンキャンバスでは県外の学生のために無料送迎バスも

 同大学では、キャリア支援も手厚い。保育士や教員を目指す学生のための学校教育センターでは、学校の元校長などが教職採用試験の対策の指導をする。公務員試験や資格試験の対策も手厚く、土曜日に講座を開催している。

 西日本各地から学生が集まっているので、Uターン就職の支援もしている。地方の受験生に大学を見てもらうために、オープンキャンパスでは石川・福井・岡山・香川・徳島の受験生や保護者の無料バス送迎をしている。

 女子大は「パイが女子だけ」という点で志願者獲得には不利になる。その中で武庫川女子大は、広い地域の女子高校生に働きかけをする工夫をしていることが分かる。

 関西では同志社女子大も好調で、特に薬学部は留年率が低く、国家試験合格率は8割近い。偏差値は45(前期3教科、河合塾データ)だが、入学後に大学がきめ細かく学生を指導し、国家試験に合格するように努力していることがうかがえる。

 関西でもミッションスクールの女子大は苦戦しており、神戸女学院大も定員割れをしているが、ここにきて改革を進めはじめ、2024年に国際学部と心理学部、2025年に生命環境学科を開設する。

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