牛丼チェーンの吉野家が、7月29日に価格を改定。『牛丼』(並盛)の店内飲食は468円から30円の値上げで498円となり、“ワンコイン”をギリギリキープした。
吉野家のライバルとなる松屋の『牛めし』(並盛)は430円、すき家の『牛丼』(並盛)は430円と、ワンコインを保ってはいるものの、いずれも今年に入ってから値上げを行うとともに、深夜料金を導入している。外食チェーンに詳しいライターの小浦大生氏がこう話す。
「松屋とすき家は“吉野家より安い”という点が大きなセールスポイントとなってはいますが、昨今の原材料費や物流費、人件費の高騰の中で、今後も値上げをする可能性が高い。吉野家の『牛丼』(並盛)がギリギリワンコインであるならば、松屋とすき家についても460円くらいまでの値上げはありうると思います」
かつてのファストフードでは500円あればそれなりに満足な食事ができたものだが、今となってはワンコインのメニューを探すのも簡単ではない。そこで今回は、代表的なファストフードチェーンでのワンコインメニューを調査。価格はすべて店内飲食の税込み価格で、地域によって価格に違いがあるケースもあるが、公式サイトを参照した。また、朝食メニューやランチメニューは除外している。
牛丼チェーンではカレーもワンコイン
まずは牛丼チェーン。すべて“並盛”におけるワンコインメニューをピックアップした。
前述の通り吉野家は『牛丼』(並盛)が498円。そのほかには『豚丼』(並盛)が465円で、『スパイシーカレー』が465円で提供されている。松屋のワンコインメニューは、『牛めし』(並盛)430円と『チキンカレー』(並盛)480円の2種類。すき家では『牛丼』(並盛)が430円、『カレー』(並盛)が490円、『旨だしとりそぼろ丼』(並盛)が490円、『納豆定食』が420円だ。
“丼もの”のチェーンとしては、なか卯でもワンコインメニューが提供されている。『親子丼』(並盛)450円、『和風カレー』(並盛)が490円。さらに麺類であれば、『はいからうどん』(並)300円、『はいからそば』(並)430円など、500円以下のメニューも少なくない。