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食パン&菓子パン「トランス脂肪酸」問題

【製パン大手3社と業界団体に聞く】「トランス脂肪酸」含有量に関する表記が統一されていない現状への見解

世界と日本の含有・表示規制の現状

世界と日本の含有・表示規制の現状

日本パン工業会の見解は

 本誌は、大手製パン3社を含む業界団体の一般社団法人日本パン工業会にも見解を尋ねた。

 同工業会は、山崎製パン社長である飯島延浩氏(83)が20年以上にわたって会長を務める団体だ。前号でトランス脂肪酸含有量を商品パッケージに記載しない理由について大手3社に聞いた際、敷島製パンは「日本パン工業会の方針に則っている」としており、会員各社に影響力を持つとされる。表示単位の揺れについての同工業会の回答は以下の通りだ。

「個別の製品につきましては、商品の形態や消費の実態が異なることなどを踏まえ、100g当たり、1包装当たり、1個(枚)あたり等、会員各社が、それぞれ可能な範囲で自社ホームページによる情報開示に取り組んでいるものと承知しております」

 メーカー視点ではなく、消費者目線に立った情報開示が求められている。

第3回に続く第1回から読む

※週刊ポスト2024年9月13日号

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