藤川里絵「さあ、投資を始めよう!」

【米国株投資の始め方】円貨決済と外貨決済の違い、取引時間などの基礎知識 「誰もが知るジャイアント企業」や「数十年連続増配安定企業」に1株から投資できる

米国株の取引時間

 米国株の立会取引時間は、現地時間で9:30~16:00まで。日本市場ではお昼休みがありますが、米国市場ではありません。日本時間では、夏時間(3月第2日曜日から11月の第1日曜日まで)では22:30~翌朝5:00、冬時間では23:30~翌朝6:00です。立会時間内であれば、日本株と同様に自由に売買できます。

 立会外時間での注文受付は、証券会社によって取扱い時間が違います。マネックス証券、moomoo証券は24時間注文を受け付けています。SBI証券は午前10:30~翌朝6:00、楽天証券は午前8:00~翌朝6:00になります。

 成り行き注文、指値注文、逆指値注文といった基本的な注文方法は、ほとんどの証券会社で可能ですが、立会外時間で成り行き注文を出すのはおすすめしません。なぜなら、米国では、1日の値幅制限がありませんので、とんでもない値段で約定してしまうこともありえます。

米国株の選び方

 米国株に関しては、まずは、世界中の誰もが知っているようなジャイアント企業を選びましょう。アメリカのジャイアント企業は、世界各地で活躍するグローバル企業なので、世界経済の成長そのものを享受することができます。

 日本株は、機関投資家などに気づかれていない小型お宝株をいちはやく見つけることで大きな利益を狙うこともできますが、米国株は、誰もが知っている株に乗っかって大きな利益を狙うことができます。そういった意味では、米国株のほうが初心者でも投資しやすいと考えられます。

 また、アメリカには、何十年と連続増配を継続している企業がたくさんありますので、そういった安定成長企業もおすすめです。たとえば、カリフォルニア州南部で24万世帯に水道水を供給する民間水道会社のアメリカン・ステイツ・ウォーター(AWR)は、70年連続増配しています。

 ちなみに米国株では、ティッカーシンボルというアルファベットで、銘柄を認識します。これは日本の証券コードにあたるもので、注文する際など、テッィカーシンボルで検索することができるので、覚えておくと便利です。

 いずれにしろ米国株投資は、長期投資が基本です。短期的な売買では、手数料と税金で資金効率が悪くなります。

 次回は、米国株に関する税金について説明します。

次のページ:今回のまとめ
関連キーワード

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。