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ウルフ村田氏が注目する「コツコツ投資にも向いている銘柄」5選 「新NISAでトレーニングして、臨時収入が入った時は大きく張ればいい」

自身のキャリア遍歴を語ったウルフ村田氏(撮影/木村圭司)

自身のキャリア遍歴を語ったウルフ村田氏(撮影/木村圭司)

 相場の世界で「ウルフ」の異名をとる女性投資家がいる。投資歴は30年以上、株式スクールでは老若男女に投資法を伝授する。プライベートではド派手にカネを使い、「資産5000億円を目指す」と宣言するウルフ村田氏(55)が自身のキャリア遍歴を語った。村田氏は乱高下する日本市場をどう見通すのか。そしてそこで注目する銘柄は──。

「私は投資で稼いだお金で人に喜んでもらうのが好きなんですよ。先日はスタッフや知人を連れてシンガポールの(高級リゾートの)マリーナベイ・サンズで一番高い1泊175万円の部屋に宿泊しました。現地のカジノでは数千万円賭けては、部屋に戻ってヤケ酒でしたよ(笑)」

 豪快な散財エピソードが次々と出てくる村田氏。だが、自身のために高級ブランド品を買うといった物欲はないという。数千円の靴や財布を愛用し、「考えるのが面倒くさい」ので1万円台の服を10枚まとめ買いして、ほぼ毎日同じファッションをしている。

 そんな村田氏は異色の経歴の持ち主だ。

 生まれは名古屋で、5歳の時に父の転勤で東京に移り住んだ。中学は「女子御三家」の頂点とされる中高一貫の名門女子校・桜蔭に進学。その後、東京大学経済学部に入学し、経済学の権威である根岸隆教授(現・東大名誉教授)のゼミで理論経済学を学んだ。

 投資の世界に飛び込んだのは、大学1年の時だ。

「株に興味を抱いたのは、父方の伯父の影響です。伯父・嘉一は中学生の頃から株式投資を始めて自分で学費を稼ぎ、明治大学の夜間に進んだ。そこから昼間に転部し、19歳の時に日本最年少(当時)で公認会計士の資格を取って、卒業後に日立製作所に入り、専務財務部長まで務めた人なんです。

 株で人生を切り拓いた伯父に感化された私は、アルバイトで軍資金を貯めて投資を始めました。短期急騰株に狙いを定め、バブル期の追い風もあって、卒業する頃には1000万円ほど貯まっていましたね」(村田氏、以下同)

 大学卒業後の1993年に日本長期信用銀行(長銀)に就職。国際部門に配属され、ブラジルやロシアなどへの国際貸付を担当した。

「ただ、社内の書類で不良債権の額を見て、大丈夫かなと不安になりました。結局、1998年に長銀は破綻、優秀な行員はどんどん転職していきました。私は残務処理などのために残り、2000年3月に7年間勤めて退職しました。

 もともと“いざとなったら株で生きていけばいいや”とは思っていました。長銀の給料以上に株式投資で稼いでいて、20代で金融資産が1億円を超えていたので、もう会社員はいいかな、と」

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