代表者一人が並び、後からその家族や友人などが列で合流する「代表待ち」。人気の飲食店でよく見られる光景だが、客同士のトラブルに発展する恐れから、その行為を禁止している店もある。一方で、明確なルールを提示していない店もまだまだ多く、客の間では代表待ちがマナー違反か否か、意見が割れることも少なくない。
合流は「割り込み」と同じという認識
メーカー勤務の30代男性・Aさんは、「代表待ちをされると、ゲンナリします」と本音を明かす。
「整理券配布や、受け付けの紙に名前と人数を書くタイプの店なら、人数を事前に把握できるため気にならないんです。受付なしで並ぶしかない個人店で代表待ちをされると、たとえば“あと1人で自分の番”とか思っていたところへ、何人も想定外の人数が増えることになるから、萎えるというか。完全に心理的なものですよね…‥」
Aさんは、代表待ちをされたことで、目当ての「限定商品」を逃したことがあるというエピソードも振り返る。
「人気の定食屋さんで、店が狭いので入店できる人数が限られているうえに、お得なメニューは限定10食。この日は妻と一緒で、妻が前から9番目、私が10番目だったのでギリギリで食べられると楽しみにしながら並んでいたのですが、開店時に、代表待ちをしていた1人のところに2人が合流したため、夫婦そろって、思わず『えー!』という声が出てしまいました。個人的には、合流はもはや割り込みと同じ。マナー違反という認識です」(Aさん)