子供やシニア連れの場合、代表待ちは“むしろマナー”
商社勤務の40代女性・Dさんは、「子供連れの場合、全員が並ぶとかえって迷惑になる」と自身の事情を話す。
「夫に代表として並んでもらい、車の中で私と子供たちが待機するというスタイルです。子連れだと待つ間に、子供がうるさかったり動き回ったりするので、周囲に迷惑をかけてしまうことがありました。そもそも子供を連れて行かなければいいのかもしれませんが、家族で食べたいときもあります。私たちにとって代表待ちは、マナーとして迷惑をかけないための策なんです」
飲食店の中には「代表待ち」を禁止する店もあるが、例外が設けられていることもあるという。
「代表待ち禁止の張り紙があったら、もちろん避けるようにしています。ただ、代表待ち禁止というルールがあっても、子供・お年寄り連れ、体の不自由の方は例外で“相談してください”という店もあるので、その場合は店員さんに対応してもらうこともあります。ただしそれでも、配慮が必要ないとは思いません。後ろの方から視線を感じることがあるので、『すみません。後から子供たちが入ります』と一声かけるようにしています」(Dさん)
客によってさまざまな事情がある。皆が心地よくすごすために、あらためてマナーについて考えたい。(了)