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女性投資家・ウルフ村田氏が明かす“戦略的思考” 「桜蔭高校で全校模試1位になった“合法的なズル”」「キャバクラで本指名せず場内指名する理由」

同僚のキャバクラ嬢たちにも気遣い

 その後は東京大学経済学部に入学し、卒業後の1993年には日本長期信用銀行(長銀)に就職したものの、1998年に長銀は破綻。残務処理などのために同行に残っていた村田氏は2000年3月に退職した。30歳で長銀を辞めた村田氏だったが、日本株の取引時間は9時から15時までなので、夜はやることがなくなってしまった。そこで「お酒を飲む相手には事欠かない」という理由で、キャバクラで働くことにしたという。

 来店客に大企業のサラリーマンが多く、銀座や六本木のように指名競争がそこまで激しくない田町、浜松町、新橋といったエリアの店を選ぶと、その戦略が奏功して、辞めるまでの2年間、エリアの系列店舗に在籍する計200人ほどのキャバクラ嬢の中で、ナンバーワンで居続けたという。

「私は同僚の女の子たちからも慕われていたんですよ。たとえば某企業の部長が私を『本指名』(目当てのキャバクラ嬢を最初から指名すること)してくれると、部長は若い部下たちを引き連れてくるので、部下たちには他の女の子を『場内指名』(フリー客が席に着いてから指名すること)してもらうんです。

 キャバクラ嬢というのは指名が入ってナンボの世界ですが、あまりガツガツしていないアルバイトの女の子たちも私のテーブルに呼ばれてバンバン場内指名が入ったので、私は彼女たちからも大人気。営業時間が終わった後は、同僚の女の子たちを引き連れてよく居酒屋に飲みに行ってましたね。

 今でも私はキャバクラが好きで、客として行くことがあるのですが、待機席に溜まっている女の子たちがいたら『全員来て』と場内指名してしまうんですよ。特定の子を本指名してしまうと、次回からも本指名しないと波風が立つから場内指名をするようにしています。最近のキャバクラ嬢の中には株をやっている子も結構いて、たまに『ウルフさんのファンです』と言ってもらえることもあるので、そういう時は嬉しいですね」

 こうした村田氏の“戦略的な思考”が、今の投資の世界にも存分に活かされているのだろう。

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