国をあげての移住支援で100万円の給付も
移住希望者が増えた背景には、国の「移住支援金制度」も後押しとなっている。
この制度は、東京23区在住、または東京圏(東京、埼玉、千葉、神奈川)に住み、東京23区に通勤する人が、圏外へ移住して起業や就業を行った場合、都道府県・市町村が支援金を支給するというもの。単身で最大60万円、世帯では最大100万円が条件に応じて支払われ、18才未満の子供1人につき最大100万円が加算される。
とはいえ、支援金だけをあてにはできない。移住先で仕事を見つけることが、準備の第一段階となる。そのため、仕事の見つけやすさも移住先を決めるひとつの目安になる。
「30年前と違い、いまは各自治体による移住者の受け入れ態勢が整っています。50代でも、移住先で仕事を見つけやすくなりました。特に看護師、保育士などの有資格者は有利です」
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