住まい・不動産

東京の暑さを逃れ栃木県那須町へ移住したフリーライターが実感した“地方移住を成功させる秘訣” 「まずは地元の飲食店でアルバイトを始めました」

夫の豊さんと愛犬のつぶ(秋田犬)。散歩ルートには美しい川が。東京ではありえない日常

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 東京では賃貸物件に住み、月約15万円の家賃を払い続けていたという。

「東京に比べて那須町は住宅価格が安く、中古だと1000万円を切るものも。たとえ移住に失敗しても、この値段なら惜しくないと考え、購入を決めました」

 別荘地が点在する那須町には、夫婦2人で住むには手頃な中古物件がいくらでもあった。

「別荘地は移住者ばかりで、古くからこの地に住んでいる地元の人がほとんどいないのもよかったですね。私たちが住んでいる別荘地は約400世帯あり、そのうち約100世帯が移住による定住者。50~60代で移住し、いま70~80代になっている人たちがほとんどです」

 住んでみてわかることも多かった。別荘は夏の利用を想定して設計されているため、断熱性能が低い。そのため、冬の寒さがかなりこたえた。断熱リフォーム、浄化槽の設置、水道の権利費など、想定外の費用がかかってしまったという。

「痛い出費でしたが、費用を抑える方法を地元の人に教えてもらい、通常よりも安く済ませられました」

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