「良い高配当」と「悪い高配当」の違い
おけいどん氏が提唱する「ぐうたら投資」の考え方はシンプルで、「長期投資」「分散投資」が基本となる。高配当株や増配株(含む、それらに投資するETF)を長期保有して、配当金・分配金を長い期間にわたって得続けようとするものだ。それには業績が良く配当を出し続けられる銘柄の見極めが重要となる。市場が伸びている業種かつ、そのなかで1位・2位のシェアの企業であることなどが望ましい。
「銘柄を探す時には証券会社のサイトなどを見れば配当利回りを確認できますが、その際に注意したいのが“良い高配当か悪い高配当かの見極め”です。企業業績が上がっていて増配しながら配当利回りが高い銘柄が理想ですが、なかには株価を下げたために配当利回りが高くなっている銘柄もあるので注意が必要です。5年間の株価チャートを見て、“右肩上がりに株価が上昇している銘柄”が狙い目です。また、優良銘柄を見つけたら年に1度でいいので企業が発表する期末決算の確認など最低限のチェックだけは怠らないようにしましょう」(おけいどん氏)
■後編記事:配当金だけで年間240万円の「じぶん年金」を作る投資家・おけいどん氏が注目する高配当・増配株10銘柄
【プロフィール】
桶井道(おけい・どん):個人投資家(投資歴25年)・物書き。1973年生まれ。世界中の優良株・ETF等を約100銘柄保有し、高配当株および増配株を買ったら放置する「ぐうたら投資」を極めてから資産成長を加速させる。2020年に資産1億円とともにFIRE、2024年にはピークで資産1.9億円に到達。新刊『資産1.8億円+年間配当金(手取り)240万円を実現! おけいどん式「高配当株・増配株」ぐうたら投資大全』(PHP研究所)では、世界の優良銘柄100選がカタログ形式でまとめられ、桶井氏が各銘柄を詳細に分析・解説。株価チャートおよび売上高・利益・配当金などの数字はマネックス証券の情報を引用して網羅されているので、企業データの研究にも最適。