また、早く来た人から順に、前の席に座らせたがる主催者は多い。こうするとあとから来た人たちが「座りやすい」し、前のほうの席が埋まっていると講師も「話しやすい」から、主催者の気持ちはわからないでもない。しかし、早く来たお客さんは、好きな席に座りたいからこそ早く来たのだ。それなのに、「前から詰めて」と言われるのは、決して気持ちのいいことではない。むしろ「不快」に思う人もいるだろう。
最終的に満席になるのなら良いが、応募した数の6~7割程度しか来ないケースもよくあり、座りようによっては空席が目立って、なんとなく「ハズレ」のセミナーに来てしまった印象を与えてしまう。これでは講師のモチベーションも下がってしまう。
では、座席をどのように分ければ、これらの問題点は解決できるのか。自分でセミナーを企画して様々なことを試してわかったことは、「2席ずつ分ける」とうまくいく、ということ。図のように、2席ごとに通路をはさむのだ。
この分け方の最大の利点は「端」しかないことだ。5人席だと端は右と左の2つ。あとの3つは「中のほう」の席ということになる。しかし、2人席だと、そもそも「中のほう」の席はなくなるのだから、どこに座っても「快適に過ごしやすい」場となる。
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