藤井氏もこう続ける。
「巨額の資金を受け入れられる『時価総額1兆円以上』の大型株が対象となる。それらの条件を満たす銘柄を見初めて買ってくる可能性は高い」
今回は「商社以外」に
バフェット氏の買いが期待される、あるいは関連して動きそうな銘柄について、藤井氏、岡山氏、グローバルリンクアドバイザーズ代表の戸松信博氏の3氏が厳選した15銘柄を別表にまとめた。
戸松氏が解説する。
「5大商社株に平均的に投資したように、銀行や保険などの大手金融株といった、大型バリュー株が軸となるでしょう」
岡山氏は、「発行株式の約9%を保有する商社株以外に触手を伸ばす可能性が高い。経営陣の誠実さや能力なども重要なポイント」として、銀行や損保、証券、リースなど金融関連銘柄を挙げた。
藤井氏も今後利上げが進む日本の金融関連株が買われる可能性に言及したうえでこう続けた。
「11月の米大統領選では両陣営が住宅支援策を打ち出している。米国でのビジネスが好調な住宅メーカーや建機メーカー、国際的な物流の柱である海運業も狙い目だろう」
来る“バフェット買い”に備えるなら今だ。
※週刊ポスト2024年11月1日号