一方、ETFには「市場価格」と「基準価額」という2種類のプライスがあります。市場価格は、証券取引所において、投資家同士の実際の売買によりリアルタイムでプライスが変わります。基準価額は為替や運用コストを考慮している点では投資信託と一緒ですが、こちらは証券取引所がクローズした後に更新されます。
ETFには市場価格がある、つまり株式と同じようにリアルタイムで売買が可能です。その他、ETFと投資信託の違いは、図4ー3にまとめましたので確認してください。
「投資はめんどう」と思う人にこそおすすめ
「個別株に投資して配当金を得たいけど、投資に慣れるまでは、仕事や家事・育児が忙しくて」という人には、投資に使う時間が辛いと感じるかもしれません。
そんな方ならば、手始めはETFにするのも一案です。ETFなら、どのようなETFなのかを理解できれば、銘柄分析が不要、決算チェックも不要、損切りも必要ないでしょう。
メンテナンスフリーで、面倒臭いことを何もしなくてもいい、100%ほったらかしでいいのがETF投資です。
まずは、ETFで成功体験を得て、分配金の有難さを感じてから、もしくは投資が楽しくなってから、個別株を始めてもいいと思います。
または、コア・サテライト戦略において、ETFをコアで持ち、個別株をサテライトで持つことも一案です。
投資信託も素晴らしい金融商品ですが、本稿は高配当・増配をコンセプトとしているため、割愛します。
それでは、日本株に投資する東証ETF3選を見ていきましょう。