日本株に投資する東証ETF3選
●厳しい選定基準をクリアした日本の高配当利回り銘柄に投資 「iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETF」(1478)
【銘柄概略】日本の大型、中型株から配当利回りと業績のクオリティの観点で選択した約40 銘柄に投資。
配当性向や配当継続性、財務指標(ROE、自己資本比率等)の要件を満たした銘柄の中で、配当利回りが高い銘柄で構成される指数「MSCIジャパン高配当利回り指数(配当込み)」との連動を目指す。
インデックスの銘柄選定時に、配当金下落リスクを低減するために銘柄数ベースで配当性向トップ5%を除外するなど選定条件は厳しい。また、株価の急激な下落により配当利回りが高くなった銘柄も除外する。
配当利回りだけでスクリーニングせず、「質」にもフォーカスしたインデックスと言える。分配金支払いは年2回。
●日経平均高配当株50指数への連動を目指す東証ETF 「NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信」(1489)
【銘柄概略】日経平均構成銘柄のうち配当利回りの高い50 銘柄から構成される「日経平均高配当株50 指数」への連動を目指す。
「日経平均高配当株50指数」は日経平均構成銘柄のうち配当利回りの高い50銘柄から構成される配当利回りウエート方式の株価指数。配当利回りに流動性(売買代金)を加味して構成銘柄の指数算出上のウエートを決定するという算出方法を採用する。
東証ETFは純資産や流動性が乏しいものがあるが、この銘柄は純資産が約2600億円、1日の売買高が50万口~100万口程度あり、相対的に流動性に富む。
2024年5月時点では、海運企業がウエート上位を占めている。分配金支払いは年4回である。
●TOPIX高配当40指数(配当込み)への連動を目指す東証ETF 「iFreeETF TOPIX高配当40指数」(1651)
【銘柄概略】TOPIX100 構成銘柄のうち、直近1 年間の実績配当利回りが相対的に高い40 銘柄により構成される、配当込みの指数への連動を目指す。
「TOPIX高配当40指数(配当込み)」は、TOPIX100構成銘柄(東証プライム市場に上場する浮動株ベースの時価総額上位100銘柄)のうち、直近1年間の実績配当利回りが相対的に高い40銘柄により構成される配当込みの指数である。
銘柄選定時に直近1年間の実績配当利回りを使うのが目立った特徴である。組入比率は時価総額加重平均にて算出され、単一銘柄の組入上限は5%である。大型株100銘柄の中から選定される安心感にも注目したい。分配金支払いは年4回。
※桶井道・著『おけいどん式「高配当株・増配株」ぐうたら投資大全』を元に一部抜粋して再構成
【プロフィール】
桶井道(おけい・どん):個人投資家(投資歴25年)・物書き。1973年生まれ。世界中の優良株・ETF等を約100銘柄保有し、高配当株および増配株を買ったら放置する「ぐうたら投資」を極めてから資産成長を加速させる。2020年に資産1億円達成すると同時に早期退職を実現、2024年にはピークで資産1.9億円に到達。最新刊は『資産1.8億円+年間配当金(手取り)240万円を実現!おけいどん式「高配当株・増配株」ぐうたら投資大全』(PHP研究所)。
新刊『資産1.8億円+年間配当金(手取り)240万円を実現!おけいどん式「高配当株・増配株」ぐうたら投資大全』(PHP研究所)では、世界の優良銘柄100選がカタログ形式でまとめられ、桶井氏が各銘柄を詳細に分析・解説。株価チャートおよび売上高・利益・配当金などの数字はマネックス証券の情報を引用して網羅されているので、企業データの研究にも最適。