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《上昇期待の割安成長株19を大公開》株式投資で資産2億7900万円のサラリーマン億り人・弐億貯男さんに聞く「銘柄選びのポイント」と「具体的な注目銘柄」

割安成長株の魅力とは(イメージ)

割安成長株の魅力とは(イメージ)

 会社勤めをしながら、株式投資で元手250万円を2億7900万円にまで増やしたという弐億貯男さん。その投資術の真髄は、「割安成長株」を狙ってリターンを稼ぎ出すことだ。『割安成長株で2億円 実践テクニック100』『10万円から始める! 割安成長株で2億円』(ダイヤモンド社)などの著書がある弐億貯男さんにその投資テクニック、そして注目の銘柄を聞いた。

(以下、弐億貯男さんが選んだ「上昇期待の成長割安株19銘柄」を一覧表で紹介)

割安成長株選びの3つのポイント

割安成長株とは、現段階の株価が企業業績や価値に対して割安な状態にあり、かつ成長力がある銘柄を指す。

「『割安成長株』はそもそも株価が割安なので、下値は限定的。安く買えて大きな下げも考えにくい。『損小利大』というように、“損は小さく、利益は大きく”の投資がしやすい。実際、これまでの投資では1銘柄での最大の損失は200万円、最大の利益は約6000万円となっています。それは介護付き有料ホームを展開するチャーム・ケア・コーポレーションという銘柄で、550万円ほどで買って10倍以上になった、まさに“テンバガー銘柄”でした」(弐億貯男さん、以下同)

 弐億貯男さんの銘柄選びのポイントは大きく3つある。

【1】成長性:直近2~3年は2ケタ成長(20%以上の増収)
【2】割安性:PER(株価収益率)が15倍以下
【3】利回り:配当利回りが3%以上

「著書でも詳述していますが、まず過去2~3年と今期と来期の業績予想などを参考にしながら、20%くらい売上高が伸びていて、かつPERが15倍以下の銘柄を探します。ただ、そこまで機械的にやっているわけではなく、あくまで参考にしながらです。配当利回りが3%以上というのも“あれば、なお良い”と考える程度。なにより割安成長株に投資しておけば、相場全体が下落したとしても、投資した銘柄は成長性が高いので株価指標的にはさらに割安になりますし、株価が下がって配当利回りが上がることで株価の下支え、底上げにつながると考えています。

 そうした銘柄は辛抱強く持てるので、基本はほったらかしです。ほとんどの銘柄は半年から2~3年くらいは保有しますし、長いものでは7年保有しているものもあります」

PERが22倍超えの銘柄も

PERが22倍超えの銘柄も

「直近IPO銘柄」を狙うタイミング

 割安成長株を手っ取り早く探すために、過去数か月~1年くらいに新規上場した「直近IPO銘柄」にも注目しているという。

「日経平均株価が4万円を超えようが、割安株というのは常に全体の2~3割はあり、そのなかで成長性の高い銘柄を選んでいけばいい。なかでも『直近IPO銘柄』は上場時に人気化した後、徐々に値を下げているので狙い目だと考えます。株価が落ち切って底ばいになっているところを狙うのはそんなに難しい話ではない。チャートでいえば、出来高が減ってきて株価が底ばいになっているようなタイミングです」

これまでに投じた自己資金は最初の250万円だけで、あとは増えた資産を再投資に回すことで、さらに資産を増やしてきたという。「なるべく労力を使わない“手抜き”投資術です」と笑うように、血眼になって銘柄分析を繰り返したわけでもなく、決して派手ではない投資術で資産を増やしてきたのだという。

 徹底した資金管理と「割安成長株」に特化したブレない戦略を続けてきた。だからこそ、株式市場が不安定な状況であっても動じないという。

「今年8月5日に4451円安という過去最大の日経平均暴落を経験して、気になっていた銘柄も大きく株価を下げましたが、いま振り返れば“買っておけばよかった”と思えるような水準でした。それも教訓です。

 この先は、たとえ株価を下げたとしても、8月5日の安値を下回るようなことはないだろうと見ています。なによりインフレが進むのは間違いなく、預貯金に寝かせておいていいのかという思いがある。私が投資する割安成長株は日経平均の構成銘柄ではないことがほとんどですが、日経平均がさらなる高値をつけていけば、割安成長株も循環物色されて高値が期待できます」

株価400円台の銘柄も

株価400円台の銘柄も

PERは14倍台で増収増益が続いている銘柄

 弐億貯男さんは、2029年に資産5億円の目標を掲げるが、そうしたなかでいま注目している具体的な銘柄について聞いた。

「私が注目するのは、ただ株価が安い『低位株』ではなく、成長性が高い割に株価が安い『割安成長株』です。そう考えると、まずは『楽待』(東証スタンダード・6037)。投資用不動産情報サイト『楽侍』を運営する会社で、PERは14倍台で増収増益が続いていますが、なにより主力の物件掲載サービスで掲載料の値上げを発表しています。値上げできるほど強い会社といえるでしょう。

 もうひとつ『ゲオホールディングス』(東証プライム・2681)も注目です。DVDなどのレンタルからゲームや中古スマホの買取販売にシフトして利益率も高い。リユース衣料品の『セカンドストリート』も展開し、国内のみならず海外にも積極的に出店しています。それでいてPERも10倍前後と割安なのが魅力的といえます」

 これら2銘柄を含む、弐億貯男さんが現在保有する注目銘柄(10月24日時点)は別表にまとめた。サラリーマンをしながら「億り人」を目指すことは、決して夢ではないのかもしれない。

【プロフィール】
弐億貯男/サラリーマン投資家。株式投資で生涯賃金2億円を貯めることを決意し、2003年8月に投資元本250万円からスタート。割安成長株の中長期投資で年率30%を上回るリターンを続け、2019年には資産2億円を達成。今後も年率10%を目標に、2029年に5億円達成を目指す。著書は『10万円から始める!割安成長株で2億円』『割安成長株で2億円 実践テクニック100』(いずれもダイヤモンド社刊)。X(弐億貯男@2okutameo)、ブログ「サラリーマンが株式投資でセミリタイアを目指してみました。」も注目を集めている。

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