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【No.1キャリアなのになぜ?】NTTドコモの“つながりにくさ”にSNSで悲鳴続々 ドコモもユーザーの声を把握し「対策を急いでいます」、原因はどこにあるのか

コロナ禍を経て人の流れが変わったことが影響

 前田社長は就任した際、「2024年度末にかけて、Opensignal(オープンシグナル)の品質調査No.1を目指す」と意気込んだ。Opensignalは、ロンドンに本社を置く世界的な調査・分析会社で、2024年10月に公開された「日本におけるモバイルネットワークユーザー体感レポート」では、「一貫した品質」部門においてドコモは4位。現時点では他社に引けを取っている状況にある。

 とはいえ、ドコモが品質No.1を目指している間、既存ユーザーの使い勝手が悪くなっていては元も子もない。そもそもつながりにくくなっている原因は何なのか。広報担当者に聞くと――。

「コロナ禍を経て人の流れが変わるなかで、予想外にアクセスが集中した場合、それにともなう通信の改善ができていなかったことにあります」

 つまり、急激なライフスタイルの変化に通信環境の整備が追いつかなかったとも捉えられる。X上には訪日外国人の増加による“電波の取り合い”を指摘する声も散見されるが、そこに因果関係はあるのか。

「訪日外国人の方たちの数の多さとつながりにくさの関係が“ある”と断言することはできませんが、やはり人の流れが変わるなどして、一つの要因かとは思います」

 ネットワーク品質については早急な改善を待つしかないが、ユーザーが“対処療法”としてできることはあるのか。

「場所を変えるのは有効だと思います。物理的な障害があるところ、人が密集する場所や比較的高い場所はつながりにくいです」

 少なくともユーザーの悲鳴はちゃんと届いてはいるとはいえ、格安スマホの台頭も目覚ましい今、通信品質の一刻も早い改善が急務なのは間違いない。(了)

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