むしろ男性に「座ってもらう」理由
一方で不動産会社勤務の20代女性・Bさんは、「別にソファに座りたいとは思わない」と首をかしげる。
「別に男女問わず、座りたいほうが座ればよいのでは……。男性のほうが体が大きいので、単純にソファのほうが楽そうだと思うので、私は逆に、男性にソファをどうぞと言うことのほうが多いかもしれません」
「当たり前と思う女性に残念な気持ち」
男性側はどう思っているのか。IT企業勤務の20代男性・Cさんは、Bさん同様「席を譲る意味がわかりません」と不思議がる。
「入店順に座りたいところに座ればいいこと。不満なら席替えすればいい。『本当は座りたかった』みたいに、“察して”という態度は苦手ですね。席に限らず希望を口にし合える関係がいいです」(Cさん)
一方で、女性と一緒なら必ずソファを譲ってきた人もいる。商社勤務の40代男性・Dさんは、「デート代をおごるか否か問題と少し似ています」と言う。
「食事代を出したり、ソファ席を譲ったりした方が、女性の印象が良くなる確率は高い。それならやらないよりもやった方がいいでしょう。ただ、そうした男性の配慮や好意を女性側に『当たり前』『マナー』みたいな考え方を持たれると、残念な気持ちになります」
次のページ:相手とのコミュニケーションが大事