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“音楽の授業の苦手意識”はどこから生まれるのか?当事者たちの述懐 「みんなの前で公開処刑」「真面目に歌うとからかわれる」…でも「当時の音楽の先生に謝りたい」

音楽の授業が苦手だった人たちが語る本音(イメージ)

音楽の授業が苦手だった人たちが語る本音(イメージ)

 小学校や中学校での音楽の授業で、合唱したりリコーダーなどの楽器を練習したりするのが苦手だったという人も少なくないようだ。

 なぜ、音楽の授業苦手意識がついてしまったのか──。かつて音楽の授業をそうした苦手意識からサボったことがある人たちに当時の思いを聞いてみた。すると、歌にしろ楽器演奏にしろ、「人前でやらされることが多い」ことに端を発する恥ずかしさや苦い体験が起因しているようだ。

全員の前でのリコーダー演奏で号泣

 小学生時代、音楽では「人前でリコーダーを吹くのがとにかく嫌だった」というIさん(30代/女性/東京都)。楽器が上手い人たちと班を組むのが「公開処刑のようだった」と振り返る。

「うちの小学校では、テストの時は楽器の上手い・下手で4人ごとの班分けをしてグループ演奏をさせられました。レベルを同じぐらいにしたほうがいいという判断なのかと思いますが、いずれにせよ音を間違えたり、リズムが取れなかったりすると自分のせいで、グループ全員が再テストになる。しかも間違えたことがクラスの全員に丸わかりだし、同じ班の子があからさまにガッカリするのも地獄で、みんなの前で大泣きしたこともあります。

 一度“公開処刑”になることがわかってからは、レベルの低い班に入れてもらうために、あえて下手に演奏していました」

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