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【北朝鮮にウクライナ戦争特需】プーチン大統領と金正恩総書記が結んだ「軍人派遣で月額30億円ピンハネ」のトンデモ契約

プーチン大統領(左)と金正恩総書記の思惑とは(写真/SPUTNIK、朝鮮通信=時事通信フォト)

プーチン大統領(左)と金正恩総書記の思惑とは(写真/SPUTNIK、朝鮮通信=時事通信フォト)

 北朝鮮軍部隊のロシア派兵の実態が徐々に明らかになるなか、ロシア政府が北朝鮮軍兵士に毎月2000ドル(約30万4000円)支払うことで北朝鮮指導部と合意していることがわかった。韓国の情報機関、国家情報院が韓国国会議員らに報告したところによると、これら兵士への報酬は一括して北朝鮮政府に支払われるという。一方、前線に送られた兵士には朝鮮人民軍の月給3000北朝鮮ウォン(約510円)程度しか渡されないと見られ、国家ぐるみの“給料ピンハネ”はかなりあこぎといえそうだ。

 いうまでもなく、ロシアが北朝鮮軍に頼らざるを得ないのは、対ウクライナ戦争で人的損失が大きくなっているためだ。米国防総省によると、これまでのロシア軍の負傷兵は最大で22万3000人、戦死者は4万3000人に達し、兵員不足が深刻化している。モスクワ市は新たな兵士には一時金と給料で年間520万ルーブル(約800万円)支給することを決めたが、志願兵はかなり少ないのが実態だ。

 同じく国家情報院によると、ロシア政府は最近、入隊可能な年齢を40歳まで引き上げ、兵役期間を20か月から「終戦まで」に修正、さらに士官には70万ルーブル(約108万円)を一括で支給し、その後、毎月20万ルーブル(約31万円)を支払うことを約束した。しかし、それでも入隊者はほとんど増えず、ロシア政府は兵員確保に四苦八苦しているようなのだ。

 朝ロの思惑は一致した。ロシア政府からすると、たとえ自国で兵士を確保したとしても、様々な追加手当を考えると一人あたり年間1000万円はかかる。それが北朝鮮から調達すれば400万円以下だ。

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