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豪で「16歳未満のSNS利用規制」への動き、日本のデジタルネイティブ世代の反応は?「いじめの経験あるので制限すべき」「遠ざけるのではなく早めに学ぶべき」

SNS社会で子どもを育てたいと思えない

 都内の私立大学法学部に通う女性・Bさん(20歳)は、中学生の頃からスマートフォンを買い与えられ、現在まで休みなくSNSを利用してきた。X(旧Twitter)では3つのアカウントを、インスタグラムでは2つのアカウントを使い分け、普段はBeRealやTikTokも積極的に利用している。そんな彼女も、オーストラリアの施策には賛同するという。

「私は自分でも“SNS中毒”の自覚があるので、16歳未満のSNS規制は賛成ですね。油断するとすぐにスマホを触ってしまいますし、アルバイト中もトイレに行った時にはSNSをチェックします。毎日、お風呂にもスマホを持って入ります。そういうなかで、やっぱり目にしたくないような情報が飛び込んでくることも多い。

 最近のXでは、他人への憎悪を煽るような投稿もたくさん目にするし、次第に人間不信になっていく感じがします。推し活をしていても、ファン同士の争いとか、アイドルの真偽不明の情報とかが無限に流れてくるんですよ。やっぱり、SNSは誹謗中傷のリスクとか、個人情報流出のリスクがある。デジタル化が進むなかで、ディープフェイクの問題も浮上していますよね。

もし自分が子どもを産んだら、きっと今よりもSNSに縛られてつらい思いをすると思うんですよ。そう考えると怖くて、結婚はしたいけど子どもを産みたいとは思えない。そういう未来にならないためにも、適切な方法で規制をした方が良いと思います」(Bさん)

「遠ざけるのではなく早めに学ぶべき」との声も

 私立大学文学部に通う男性・Cさん(21歳)は、「SNSはハイリスクだからこそ、子どもから遠ざけずに教育すべき」だという。

「規制には賛同する面もありますが、方法を変えた方が良いと思います。自分は子どもの頃にケータイを買ってもらえず、周りがSNSの話題で盛り上がっている時に参加できずに悔しい思いをしました。高校2年の頃からSNSを使うようになり、本格的に使用するようになったのは大学生になってからですが、我慢していた分、熱中しすぎて中毒になってしまいました。

 SNSを子どもから遠ざけると、その反動から将来余計に依存性が高まるかもしれないし、親の目を掻い潜ってでもSNSを利用しようとするはず。遠ざけるのではなくて、小学生の頃から学校や保護者がSNSの危険性や注意点についてしっかりと教育する方が現実的だと思います」(Cさん)

 若年層のSNS利用による問題が注目されている中、デジタルネイティブ世代として育ったZ世代の若者たちも、大人たちと同様にSNSの危険性には自覚的のようだ。

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