日経平均は200日移動平均線がサポートラインとして意識されているが、4日連続で陰線を残すなど上値の重さは目立つ。後場の上値の重さは、トランプ次期政権の貿易摩擦を懸念したオイルマネーなど欧州経由の売りが原因と思われる。トランプトレードによってビットコインなど暗号資産は急騰し関連銘柄を物色する動きは強まったが、大型株への資金流入は限定的だ。今週は、決算発表が一巡したことで証券会社のアナリストレポートを材料視する展開となりそうだが、足元の上値の重さを見る限り、腰が据わった長期投資資金の流入は期待しにくい。日経平均の方向性は引き続き乏しく、短期資金の流出入中心となりプライム市場の売買代金は徐々に減少すると推測する。
今週にかけて、国内では18日に9月機械受注、20日に10月通関ベース貿易収支、22日に10月消費者物価指数などが予定されている。
海外では、19日に欧・9月ユーロ圏経常収支、10月ユーロ圏消費者物価指数(確報値)、米・10月住宅着工件数、20日に中・中国最優遇貸出金利、独・10月生産者物価指数、英・10月消費者物価指数、小売物価指数、生産者物価指数、南ア・10月消費者物価指数、9月小売売上高、米・週次原油在庫、21日に南ア・中銀政策金利、トルコ・中銀政策金利、米・11月フィラデルフィア連銀景況指数、週次新規失業保険申請件数、10月中古住宅販売件数。
22日に独・第3四半期実質GDP(確報値)、仏・11月製造業PMI(速報値)、サービス業PMI(速報値)、独・11月製造業PMI(速報値)、サービス業PMI(速報値)、欧・11月製造業PMI(速報値)、サービス業PMI(速報値)、英・11月製造業PMI(速報値)、サービス業PMI(速報値)、米・11月製造業PMI(速報値)、サービス業PMI(速報値)、コンポジットPMI(速報値)、11月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)などが予定されている。