空前の投資ブームを牽引するのが、今年1月にスタートした新NISA(少額投資非課税制度)だ。ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢氏が語る。
「新NISAは投資で得られた利益がすべて非課税になる制度で、年間の投資上限額は『成長投資枠』の240万円、『つみたて投資枠』の120万円を合わせた360万円です。年内に新規口座を開設して投資商品を買えば、成長投資枠240万円分の非課税枠はめいっぱい利用できます」
駆け込みで新NISAを始める場合、マイナンバーカードを活用すれば本人確認書類の準備などの手間が省け、即日で手続きが終わる。税務署の審査を経て1週間程度で口座が開設できる。
風呂内氏が提案するのは日経平均株価などの経済指数に連動した値動きを目指して運用するインデックス型ファンド。
「なかでも国内外の株式、債券、リートなどに均等に投資する『バランスファンド』は1本で効率的に投資先を分散できます」(風呂内氏、以下同)
もう少し利益重視の運用を考えるならば、全世界株式(オール・カントリー)が選択肢となる。
「株式に特化しつつもエリアは世界に広く分散でき、より積極的な運用をしたい人に向いています」
インデックス型ファンドは投資家が払う信託報酬が安く、低コストで運用できる点も魅力だ。
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