来年前半には、日経平均5万円へ
今後、それら投資主体の日本株買いは必至で、日経平均株価も上昇が続くと武者氏は予想。「年内4万2000~4万5000円、2025年前半には5万円に達するだろう」(同前)と読む。そんな空前の株高の牽引役となる日本企業について、武者氏が挙げるのが以下のようなセクターだ。
(以下、武者氏が注目するセクターを一覧表で紹介)
「まずは半導体を中心としたハイテク関連セクターが挙げられます。米中対立のなか、日本のハイテク産業の一大生産拠点として復活するでしょう。遅れていた消費が本格回復するので、内需も注目です。また、資産価格のマイナスバブルの正常化が進むので、割安な国内資産を多く抱える銀行や証券など金融セクターと不動産関連セクターにも期待できます」
【プロフィール】
武者陵司(むしゃ・りょうじ)/1949年生まれ、長野県出身。(株)武者リサーチ代表、投資ストラテジスト。1973年大和証券入社後、ドイツ証券副会長などを歴任し、2009年より現職。