投資先選びには「3つのケース」を想定
米国市場では今のところ「トランプ関税」を嫌がり、インフレ再燃への警戒感が高まっている。10月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.6%の上昇と、7か月ぶりにインフレが加速。足元では、はっしゃん氏の言う「悪いシナリオ」が進んでいるように見える。
「関税引き上げをはじめとするトランプ氏の掲げる政策は、選挙前のリップサービスのようなものだと私は見ており、実際の政策とどれほど一致するのか見えにくい。どちらに転ぶかわからない以上、“トランプ・リスク”を意識した投資を心がけることが大切です」(はっしゃん氏)
トランプ政権発足後を見越して、投資先をどう選んでいくか。はっしゃん氏によれば、3つのケースを想定することが重要だという。
「1つはこのまま米国株が上昇し続けることを見込んで、現在上がり基調の銘柄を買い増しする。メガバンクなどは米国債券や米国株への投資で利益を上げています。もう1つは円安になり、日本でもインフレに進むと想定してその時に強い銘柄を買うこと。インフレに進むと現金が弱くなり消費が抑えられますが、一方で二次流通業界、リユース業界が活発になる傾向がある。3つ目は米国経済に左右されない強みのある銘柄。強いIPコンテンツ(知的財産権)を保有する企業がその一例です」(はっしゃん氏)
具体的にはどんな選択肢があるか。別記事〈《厳選銘柄10選》資産3億円の投資家VTuber・はっしゃん氏が注目する「トランプ政権発足後に上昇を見込める日本株」、金融・二次流通・IP関連の具体的銘柄〉でははっしゃん氏が注目する10の銘柄を紹介している。
【プロフィール】
投資家VTuberはっしゃん:割安成長株に長期投資するスタイルで3億円を達成。現在は独立・起業して「初心者にも持続可能な株式市場の実現」という理念のもと、専門的な金融知識なしで利用できる株式入門サイト「株Biz」を監修・開発。YouTubeチャンネル「【株BizTV】はっしゃん式投資勉強会」のチャンネル登録者数は2.1万人。【Xアカウント】@trader_hashang