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大手スポーツメーカー・ミズノはなぜ、広島・新井監督とヤクルト・高津監督の異色の「敗軍の将対談」を実現できたのか 現場では「歴史的失速」の理由解説まで

9月の過酷さ、神宮で負けた時の大変さ

 新井監督は「やっと心の傷が癒えてきたのかなぁと」と言葉を継いだうえで、「9月は何をやってもうまくいかなかった。高津さんとメンバー交換の時に“寝られないんです”と漏らしたところ、“監督としては普通だ”と励まされました」との裏話を披露。

 さらに新井監督は「正直言って何が悪かったかがわからない。もちろん私のマネージメントが悪かったんですが、原因を探っていってもわからずに時間だけが経過してしまった」「監督をやった者しか苦しさはわからないが、油断するとネガティブになる。その難しさを感じたのは9月でしたね」とも本音を漏らした。

 広島とヤクルトには、本拠地がドーム球場ではないという共通点がある。その点に絡めて高津監督は、広島の9月の失速についてこんなふうに気遣ってみせた。

「世界的に暑いが、特に神宮の人工芝の暑さは半端じゃない。建物も古くてエアコンも効いていない。学生の試合も含めて1日3試合もあるんですよ。3試合目がヤクルトですからね。カープも同様に体調管理は大変だったと思いますよ」

 それに新井監督は「神宮は負けて帰る時がキツイですね」と応じた。神宮球場では試合終了後にベンチから外野方向のクラブハウスまで歩くが、スタンドからの容赦ないヤジが飛ぶ。高津監督も「あそこは大変だよ。歩くイップスになる」と返して爆笑を誘った。

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