閉じる ×
家計
親子で学ぶ どうしたらお金持ちになれるの?

【借金に潜む魔法と罠】子どもから「なぜ借金しちゃいけないの?」と聞かれたときに正しく説明する方法

よいこともヒドいことも倍になる

 理科の実験で習ったように、てこを使うと重いものでも簡単にもち上げることができます。それと同じように、投資にレバレッジをかけると、資本を簡単に増やすことができます。

 でもここには、大事な注意点があります。「レバレッジがうまくいくのは、貯金箱のお金が増えたときだけ」で、「貯金箱のお金が減ったときはヒドいことになる」のです。

 別掲図29の状態で、400円に増えたお金をすべて使ってお菓子を買い、貯金箱のお金がなくなると、別掲図30のようになります。

図30 お金をぜんぶ使ってしまったら(イラスト/佐々木一澄)

図30 お金をぜんぶ使ってしまったら(イラスト/佐々木一澄)

 貯金がゼロだと資本もゼロになりますが、借りたお金は減りません。その結果、お金がないのに借金だけが残ることになるのです。

 2倍のレバレッジをかけると、うまくいったときは「よいこと」が倍になります。失敗すると、「ヒドいこと」が倍になります。借金でレバレッジをかけると、得することも、損することも、その結果が拡張されます。レバレッジは「倍返し」のようなものなのです。

次のページ:子どもに「なぜ借金しちゃいけないの?」と聞かれたら
関連キーワード

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。